半落ち
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映画「半落ち」は、横山秀夫の小説作品を映画化したもので、2004年度 日本アカデミー賞(第28回)最優秀作品賞 を受賞しました。
半落ち(はんおち)とは、警察用語で、「一部自供した」と言う意味。
映画の前半で事件の経過などが描写され、後半~ラストにかけては裁判シーンが続きます。
非常に特殊な状況での嘱託殺人を裁かなければならない難しいケースの裁判であるにもかかわらず、検察官、弁護人、裁判官がきちんと証拠から状況を把握し、後味の悪くない裁判を行うので、日本の裁判ものではとても参考になる映画だと思います。
これは映画なので、1つの事件をとても丁寧に追って、納得のいく判決(少なくとも見ている側にとっては)を得ることができましたが、裁判員制度が始まったら、このような状況での殺人事件を一般市民である裁判員が裁くというのは、とても難しいことだと思いました。
(なぜなら、被告人は、自供を半分しかせず、残りの半分は、まわりの記者や警察などの必死の操作で得られた証拠のみから推論するしかなかったのですから)
裁判員制度が始まったら、このような事件はどのように扱えばいいのだろう、とおおいに考えさせられた映画でした。
個人的にはとても好きな映画のひとつです。

<ストーリー>
「私、梶聡一郎は、3日前、妻の啓子を、自宅で首を絞めて、殺しました」
自首してきた犯人、元警察官の梶聡一郎だった。
梶は、事件の動機、経緯についてすべて正直に話し、「完落ち」で終わるかに見えたが、事件後の「空白の二日間」についての証言を一切拒否する。
その一方、家宅捜索と新聞社によって、梶聡一郎は、歌舞伎町へ行ったらしい事がわかった。
事件は検察にまわされ、地方検察庁三席検事佐瀬は、供述が捏造であることを見抜き、 警察の調査を進めようとする。
偶然にも佐瀬の口論を聞いてしまった東洋新聞支局記者、中尾洋子は、独自に調査を開始し、梶聡一郎の「空白の二日」を説明するための情報を集め始める。
駆け引きの末、ついに、一大スクープを得たが、警察、検察の隠蔽にあい、立ち消えとなってしまう。
佐瀬と同期生の居候弁護士、植村学は、被害者の姉である島村康子に、梶の弁護を引き受けたいと持ちかける。
その裏には『人権派で名前を挙げたい』という考えがあった。
梶聡一郎の私選弁護人となった植村は、島村から梶聡一郎は歌舞伎町に行ったことをつかむが、梶聡一郎からは証言を得ることができなかった。
事件から時間がたち、事件も忘れ去られた時、裁判官の藤林圭吾は、この事件の担当になる。
警察発表に疑念を持ちつつ、初公判に望むが、警察、検事、弁護士までが、「空白の二日間」について口をつぐんでいた。
現実に藤林は驚愕するが、高名な裁判官だった父もアルツハイマーに侵されており、梶の妻のように「自分がまともなうちに殺してくれ」と、妻に頼んでいたことを知る。
藤林は、佐瀬の厳しい糾弾にもかかわらず、懲役4年という短い求刑を受諾する。
果たして、梶が空白の2日間について語らなかった理由とは・・・。
<キャスト>
梶聡一郎:寺尾聰-元県警の警部
梶啓子:原田美枝子-聡一郎の妻
藤林圭吾:吉岡秀隆-裁判官特例判事補
藤林澄子:奥貫薫-藤林の妻
藤林圭一:井川比佐志-元裁判官の藤林の父
辻内:本田博太郎-裁判長
中尾洋子:鶴田真由-新聞記者
片桐時彦:田辺誠一-洋子の上司
佐瀬銛男:伊原剛志-検事
植村学:國村隼-弁護士
植村亜紀子:高島礼子-学の妻
高木ひさ江:奈良岡朋子-医師
島村康子:樹木希林-啓子の姉
岩村肇:石橋蓮司-県警刑事部長
加賀美康博:嶋田久作-県警本部長
小国鼎:西田敏行-検事正
志木和正:柴田恭兵-県警捜査一課強行犯係指導官(警視)
笹野高史-刑務官
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