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難しい「量刑」の判断

評議では、多数決で、「有罪」と決定しました。

次に話し合うのが、被告人への刑罰の内容です。
求刑では、実刑8年となっています。
これに対して、裁判員と裁判官で量刑を決めていきます。

しかし、通常このような法律の世界とは無縁の市民に、
殺人事件未遂の刑がどのようなものが適当かなど、わかるはずもありません。
判断基準がないのですから。

そこで、過去の似たような事件の判例を資料としてお借りすることになりました。
ただ、事件はケーズバイケースで、まったく同じ事件はないわけで、
今回の事件に添って、個人の判断で「執行猶予」の有無、懲役の年数などを
決めていかなければなりません。

模擬評議量刑資料

模擬評議に参加し、この「量刑」を決める部分がいちばん難しかったといえるかもしれません。
なにしろ、自分の発言ひとつで、被告人の運命が決まるのです。
簡単には判断できないと思います。

私は、当初、被告人も反省の色を見せているし
(最終弁論で、反省しています、と言っていたので)
実際に殺したわけではないので、執行猶予がついてもいいのかな?
とも考えました。

が、実際に自分の身の回りに、このような人物がいたらどうだろうと考えたとき、
恐ろしいような気もしました。
けんかの腹いせに、自宅まで刺身包丁を取りに帰り、いきなり切りつけるようなことを
するような人物が身近にいたら?
執行猶予がつくということは、そのような人間を野放しにすることになるのだと思ったら、
やはり、殺意をもって殺人未遂をおこしているのだから、執行猶予なしの
懲役の実刑が妥当なのではと考えました。

6名の裁判員の意見と3名の裁判官の意見のうち、
量刑の高いものから数えて、過半数を超えたところで
9名の判断としました。

結果は、実刑5年でした。
(私も補助裁判員として意見を述べましたが、実刑5年でした)

量刑までを決めたところで、既に3時間半の時間がたっており、
あっという間の評議でした。



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