裁判員の意見が分かれる
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この事件についての評議が始まりました。
被告人は、殺人未遂の起訴に対し、殺意はなく、殺人の実行行為もしていない、
包丁が被害者に刺さったのはけんかの最中のはずみであり、
傷害とし、刑務所に入れるという刑罰を科す必要はなく、
被害弁償をし、反省の日々を送る形での責任を取らせるのが最良だと主張します。
模擬評議の論点は、この「殺意があったか、なかったか」
というポイントが、有罪、無罪を決める鍵であるということになり、
各裁判員が、評議開始前に、現時点での自分の考えを述べました。
裁判員6名のうち、有罪(殺人未遂である)と考えたものが4名。
無罪ではないか(傷害である)と考えたものが2名でした。

この部分は、補助裁判員役である自分も考えてみましたが、
提出された証拠品や証人の証言などからも、
被告人に殺意があったことは明白なので、「有罪」。
(補助裁判員も、意見は聞かれますが、最終決定には加われません)
各自、なぜ自分がそう考えたのかを5分程度で説明していきます。
自分の考えをこのような公共の場で「自分はこう思う。なぜなら・・・だから」
と、理論的に述べるというのは案外難しいものです。
また、他人の意見に耳を傾けていくうちに、自分の考えも揺らいできます。
自分たちの判断で、被告人の有罪、無罪が決まるかと思うと
議論にも熱が入ります。
「無罪」を主張された裁判員2名の方は、最後まで主張を変えませんでした。
が、1時間ほど話し合い、結論を出す時間になり、
裁判官3名の意見が述べられました。
裁判官の考えは、3名とも「有罪」。
したがって、7対2で、「有罪」という結果になりました。
次は、量刑を決めていきます。
⇒次の記事 難しい「量刑」の判断
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